Tresor 3

幼馴染と恋人と

「ここだよ」

「ありがとうございます。あ、ひろくん」

お礼を言って振り返ったらそれはひろくんで。

「何？　俺のもいれろって？」

「そんなわけないだろ」

私よりも慣れた手つきでコーヒーをカップに注ぐ。

「じゃあ何？」

「さっきの続き」

「えっ」

続きって、さっきキスされそうになったあれ？

思わず後ずさった。

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