幼馴染と恋人と

27/28
前へ
/28ページ
次へ
パパの前と私の前とじゃ、最近はかなり態度が違うよ。 「ひろくんに藤堂さんの何がわかるのよ。話したこともないくせに」 「あるよ。だから言ってるんだ。あいつは信用するな」 そういえば藤堂さんと2人で出かけるときについてきて、追い払われたんだっけ。 「私のことは放っておいて。ひろくんは自分の彼女の心配してればいいでしょ」 「は? 何言ってんだよ。彼女なんて……。まだ根に持ってるのかよ」 「ひろくんが誰といようと私には関係ない。だから私が誰といようとひろくんにも関係ないの」 ひろくんのベッドにいた人の顔は忘れちゃったけど、あの事実は絶対に忘れられないんだから。 「俺がどうして……」 「コーヒーはまだかな」 いきなり給湯室の入口に立つパパ。 .
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

281人が本棚に入れています
本棚に追加