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「誰がそんなこと……」
「昨日電話があったのよ。海里君も姫華のこととっても気に入ったんですって」
そっか、ママ同士お友達だったよね。
別れ際、『上手く話を合わせていれば、悪いようにはしない』
たしかそんなことを言ってたっけ。
「あ、うん。凄くいい人で、気があいそうだったよ」
ちょっと棒読みかもしれないと思いつつ、微笑を浮かべる。
どうせ今すぐ結婚するわけじゃないし。
藤堂さんが何を考えているのかはわからないけど、私と結婚する気はないみたいだからなるようになるだろう。
「それはよかった。来月のパーティーに、ぜひ姫華も海里くんのパートナーとして出席して欲しいらしいぞ」
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