幼馴染と恋人と

6/28
前へ
/28ページ
次へ
男の人にしては長くて綺麗な指。 小指を絡めたら少し冷たかった。 それにあの端正な顔を近づけてウィンクなんてされたら、うんって言うしかなくて。 心臓が飛び出してしまいそうになった。 「藤堂君が迎えに来てくれるらしいぞ」 「うそ!?」 これは本格的にいやだって言えなくなってきた。 後で藤堂さんに電話して文句言わなきゃ。 でも今は仕事に行かなきゃいけない。 「あ~、もうこんな時間。遅刻しちゃう」 パパ達と話していたら、朝ごはんもほとんど食べられなかった。 .
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

280人が本棚に入れています
本棚に追加