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男の人にしては長くて綺麗な指。
小指を絡めたら少し冷たかった。
それにあの端正な顔を近づけてウィンクなんてされたら、うんって言うしかなくて。
心臓が飛び出してしまいそうになった。
「藤堂君が迎えに来てくれるらしいぞ」
「うそ!?」
これは本格的にいやだって言えなくなってきた。
後で藤堂さんに電話して文句言わなきゃ。
でも今は仕事に行かなきゃいけない。
「あ~、もうこんな時間。遅刻しちゃう」
パパ達と話していたら、朝ごはんもほとんど食べられなかった。
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