夢と現実

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「さっきまで堅苦しい会議に出ていたから、美味しいコーヒーが飲みたいんだ」 強引なところは同じらしく、爽やかな笑顔である意味強制連行。 この兄弟、優しいのは見た目だけなのかもしれない。 絶対みんな騙されているはず。 ホテルのラウンジで紅茶を飲みながら、目の前に座る海里さんの弟の海瑠さんだっけ、を見つめる。 やっぱりよく見ないと間違いそうなくらい似ている。 「そんなに見つめられたら穴が開きそうだ」 「あ、ごめんなさい。凄く似てるから、つい」 コーヒーを飲む仕草もやっぱりさまになっていて、黙っていればやっぱりカッコいい。 .
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