雨とあじさいと雷

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「もしかして、またあいつと会ってるのか」 もう1度掛けなおそうとした手を止め、携帯をベッドに放り投げた。 初めて姫華に恋人が出来た。 それも親公認の。 ずっと俺一筋だったくせに。 別の女と遊んでた俺が悪いのかもってちょっとはわかってる。 それだって好きでそうしていたわけじゃなくて。 しなければ姫華に嫌われずにすんだのかもしれないけど。 今更考えたところで言い訳にもならない。 ベッドに横たわり、そっと目を閉じると瞼に浮かぶのは最近の姫華の顔。 .
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