雨とあじさいと雷

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動揺する藤堂から場所を聞き出して、姫華の帰宅ルートを予想。 こんなときに限ってなんでそんな遠くまで行ったんだ。 歩いてならまだ半分も戻って来ていないだろうし。 あじさいが咲く公園は雨のときは通らないはずだから……。 急いで部屋を飛び出して、姫華が通りそうな道を探す。 「姫華、どこだ」 こんなときに携帯を車に置き忘れるとかありえないだろ。 電話さえ繋がれば、すぐに迎えに行けるのに。 『おい、詳しく話せよ』 手に握った携帯から聞こえる声。 そういえば、まだこいつと電話が繋がっていたんだっけ。 .
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