249人が本棚に入れています
本棚に追加
動揺する藤堂から場所を聞き出して、姫華の帰宅ルートを予想。
こんなときに限ってなんでそんな遠くまで行ったんだ。
歩いてならまだ半分も戻って来ていないだろうし。
あじさいが咲く公園は雨のときは通らないはずだから……。
急いで部屋を飛び出して、姫華が通りそうな道を探す。
「姫華、どこだ」
こんなときに携帯を車に置き忘れるとかありえないだろ。
電話さえ繋がれば、すぐに迎えに行けるのに。
『おい、詳しく話せよ』
手に握った携帯から聞こえる声。
そういえば、まだこいつと電話が繋がっていたんだっけ。
.
最初のコメントを投稿しよう!