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ピカッと空が光ったと思ったら、間髪入れずに雷鳴が轟いた。
まずい。
雷なんて最悪だ。
煩わしい藤堂との電話を切って駆け出した。
こんなに必死で走るのなんていつぶりだろう。
思うように足が進まない。
運動不足を痛感。
もう少し鍛えておくべきだった。
神社が視界に入ってきたと思ったら、石の階段の中間に姫華の傘。
開いたまま飛んできたって感じ。
ということは、必ず姫華はこの上にいる。
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