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姫華の家にも連絡を入れ、車は静かに走り出した。
「本当に姫華のこと大事なんだな」
「当たり前だ。あんたもそうだろ」
結婚まで考えてるんじゃなかったのかよ。
「大事だよ。もちろん」
「でも、なんで姫華は逃げ出したんだよ」
こいつと一緒にいれば、少なくとも雨の中1人で倒れることなんてなかったのに。
「俺には姫華に話せないことがいろいろあるんだよ」
「結婚する相手なのに秘密かよ」
「仕方ないだろ、知ったら余計結婚話がなくなるかもしれないし」
「どういうことだ」
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