雨とあじさいと雷

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「俺に火がついたってなんだよ」 「自分で考えろ。神宮寺社長も心配してたぞ」 「なんで今神宮寺社長が出て来るんだよ」 意味わかんねぇ。 こいつは謎ばっかりかよ。 「姫華を幸せにするのは俺か君か、正々堂々勝負だね」 「望むところだ」 俺のほうが有利だと思っていたけど、いつの間にか姫華は藤堂に心を許し始めているからな。 だけど神宮寺社長とも話はついたし、もう我慢なんてしないって決めたんだ。 ここで引き下がったら一生後悔する。 腕の中で眠る姫華をきつく抱きしめた。 .
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