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走り出すのかと思ったら、またエンジンが切られて。
深く座席に沈む彼はちょっと機嫌が悪い。
「一応さ、姫華は俺のだよな」
「まぁ、一応」
お付き合いしてるってことになってるわけで。
「これでも俺、女関係慎んでるわけ。処女の癖に浮気とかどういう心境?」
処女の癖に、は余計だと思う。
それに私がしたくてしたわけじゃないし。
それでも逆の立場だったら許せないから、やっぱり私が悪いよね。
「ていうか、もしかしてあいつとやっちゃった?」
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