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「これ、ありがとう」
「あぁ、俺から渡したかったんだけどな」
「凄く嬉しいよ」
ちょっと照れたひろくんはいつも通りのひろくんで。
さっきまでのちょっと大人びた雰囲気もいいけど、やっぱり私の好きなひろくんだって思えるから安心する。
「藤堂さんが、ちょっと小さいって言っていたけど」
「は？ うるさいよ。いつかでっかいの買ってやるよ」
「うん、楽しみにしてる」
本当は大きさなんてどうでもいい。
ひろくんが選んでくれたっていうだけで十分。
いつか、そうやって未来の約束が増えることが私には嬉しいんだよ。
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