本当に好きな人

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「これは? 背中が深く開いていてセクシーじゃない?」 「そんなの恥ずかしくて切られませんよ」 「そう? じゃあこの深くスリットが入ったのは?」 「藤堂さんの好みでいいんですけど、もう少し私が着られそうなの選んでもらえます?」 どう考えたってスタイルのいいお姉さんしか似合いそうにない。 身長も少し低めの私にセクシーなドレスはハードルが高い。 わかっていてからかっているようにしか見えない。 「似合うと思うけどな。1度試着してみれば?」 「でも……」 「大丈夫、俺の目に狂いはないから」 笑顔で押し切られてしぶしぶ試着室へ。 .
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