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  *****  怒鳴り声で目が覚めた。 「きょうだいは欲しいから貰えるモンじゃねえだろ。物じゃねーんだよ」 「子供に、過ぎた事を説教するな」  驚いたエリックが目を開けば、あのひとと主が、床とソファーとで言い合いをしていた。  大きさに見合わない声量と、主の静かな声音は、ほの暗い部屋で拮抗している。 「子供だからだよ。何でも欲しがりゃ貰えると思ったら大間違いだ!」 「……だからお前は愚かだと言うのだ」  呆れたため息が吐かれ、小さな背中に殺気が宿った。  鋭利で冷えきった視線が交錯する。  部屋の空気まで殺伐と凍らせるようだが、双方譲る様子はない。
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