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魔族と人との交流が始まって、同時に様々な問題が明るみになった。
とりわけ、特に問題視されたのが、
「……満月の夜に、魔族の恋人が発情しすぎて困ります、といった内容が123件ほど」
その書類を読みながら、現魔王のルーズカースは頭を抱えた。
光が触れると同時に水色や淡いピンク色の輝きを滲ませる、煌く銀髪に赤い鮮やかな瞳を持った美しい男性の魔王である。
その力は歴代最強と言われているのだが、現在はその魔力全てを封じられていた。
そんな彼だが、悩んでいる姿は可愛らしさを醸し出しており、そんな所も恋人であるレンヤの欲望をくすぐっている事に、当の本人は全く気づいていなかった。
そこでルーズカースはその書類を見て、ううっと大きく呻いてから、
「そんな事をいっても、まだあれを解く方法が分からないから仕方がないではないか」
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