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ルーズカースはレンヤの頭をなぜる。
しばらく撫ぜられていたレンヤは、ルーズカースの子供をあしらう仕草にむすっとして、
「……今は大人だぞ、自覚もある」
そんな様子に、ルーズカースは年上の余裕を感じて、
「ふふん、人間など、我にかかればレンヤ位の歳は幼子と変わらない」
「記憶が同化したので貴方より上です!」
「精神年齢は、子供のままだったのだから、きちんと歳を追って成長した我には敵わない。故に我の方が、大人で、レンヤは子供なのだ!」
そう胸を張るルーズカースに、レンヤはため息を付いた。
「前から思っていたが、どうしてこう……」
「あれ、レンヤ、何故ベッドに我を押し倒すのだ?」
「……挑発している自覚がないのにも困りようだな」
「あの、もしもーし、レンヤ……えっと」
「……俺が大人だって事を、たっぷりと教えてやる!」
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