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ルーズカースは逃げようとするも、レンヤに捕らえられて逃げられない。
そして嬌声を上げる恋人に、レンヤはたっぷりと自分が大人である事を教えた。
本当は、レンヤはルーズカースに一つだけ言っていないことがある。
光の神の記憶に、何故か、ルーズカースがいた事を。
多くの記憶は既にぼろぼろで、どうしてなのかは断片的で分からない。けれど、それでも何も知らずに出会って、恋をしたのは運命ではないだろうかとレンヤは思う。
どうあっても惹かれずにはいられない、そんな結びつきがあるのならそれはきっと幸せな事だ。
そしてそんな幸せを、愛して、愛してもらえる幸せを噛み締めて。
その日は、そのまま朝までレンヤはルーズーカースを啼かせて、もう耐え切れないと、ルーズカースが逃げ出すのはまた別の話である。
「おしまい」
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