第1章

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 この魔族が発情するという現象は、説明は省くが、光の神によりかけられた呪いのようなものである。  もっともルーズカース自身は呪いと思っていなかったのでそれは呪いでもなんでもなくて、少しは面倒ではあるが、積極的なルーズカースも可愛いとレンヤに言われていたので全く問題にならなかったのだが……。 「一応、その発情する呪いを抑える魔法道具は、一般で安価に売られていたはず……個人差もあるから、でもこの内容は無料で配給しろという話なのか? ぶつぶつ……」  ルーズカースが悩んでいると、そこで部屋のドアが叩かれる。 「ルーズカース、紅茶とお菓子を貰ってきたから、少し休憩にしないか?」 「レンヤ……すまない、そうだな。朝から根を詰めて仕事をしすぎた」
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