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「ルーズカース?」
「我は、心も体も全部レンヤに差し出してしまったから、これ以上レンヤに渡せるものはないぞ? どうすればレンヤの不安を取り除ける?」
ぎゅっとレンヤに抱きつきながらルーズカースは問いかける。
そんなルーズカースをレンヤも抱きしめながら、呟く。
「まだ、全てが夢のように感じるんです。ずっと好きだった貴方が俺の恋人でいて、愛を囁いてくれている……けれど、それはいつか目が覚めて、俺はまた一人のベッドで、いつもの部屋で一人、貴方を求めて走り続けなければならないのかもしれない……そんな不安が、痛っ」
そこで、軽くルーズカースが怒ったようにレンヤを叩いた。
そんなルーズカースを戸惑ったようにレンヤが見つめている。
けれどルーズカースにしてみれば、自身の気持ちすらも否定されたような気がして、
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