118人が本棚に入れています
本棚に追加
本当の所、許す、許さないのもないのだが、レンヤがそういった後悔を抱えているのなら、それを全て取り除くのも恋人であるルーズカースの仕事だと思うのだ。
そして今は、光の神でも何でもなく、レンヤはレンヤなのだ。
ルーズカースが恋した、たった一人の大切な恋人であるレンヤなのだ。
そう告げたレンヤに再びルーズカースは抱きつくと、レンヤが苦笑して、
「……だから、貴方には、俺は敵わない」
「ふん、力だけで全てを測るな」
そう答えるとレンヤは再び苦笑して、ルーズカースの首についた首飾りに触れる。
ルーズカースの力を封じて村人Aレベルの力にしてしまうそれを、レンヤはようやく外す決心をつけたらしいかった。
彼の手で外されて、ルーズカースの体に力がみなぎるのを感じる。
これでもう、低級な魔物に捕まってぺろぺろされたり、伴侶として捕まったりしないで済むとルーズカースが喜んでいると、
最初のコメントを投稿しよう!