それぞれの未来

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「じゃあ、行こうか」 「はい」 「俺もすぐ行くから」 「うん」 ひろくんに見送られて藤堂さんの車で出発。 昨日どうなったのか聞きたいんだけど、聞いていいものか迷う。 今にも鼻歌が飛び出しそうな笑顔が演技だったりしたら、私のほうがダメージ大きい気がするし。 藤堂さんから言ってくれるまでじっと黙って待つしかない。 それじゃなくても緊張しているのに、さらに緊張が増して手に汗が滲む。 「そんなに緊張するようなパーティーじゃないから、リラックスして」 「そう、ですよね」 .
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