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翌日、緊張気味に出掛ける準備をしていた私は、最後のチェックのためにドレッサーの前にいた。
お化粧もばっちりだし、後はひろくんのプレゼントのペンダントをつけるだけ。
だけどこういうときに限ってなかなか上手くつけられない。
ちょっと緊張しているのかな。
「姫華、いるか?」
ノックとひろくんの声。
「うん、どうぞ」
入ってきたひろくんも珍しく緊張した面持ち。
「用意できたか」
「もうちょっと」
首の後ろに回した手を上げて見せた。
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