すべてを失った日

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「兄貴には黙っていたけど、実は俺とゆうか付き合ってるんだ」 「……」 生まれて初めての絶句。 「言おう言おうと思っていたんだけど、なかなかいい出せなくて……」 マジかよ。 うるさいくらいの喧騒も、色とりどりの浴衣や屋台も一瞬で消えて。 何も聞こえない。 何も見えない。 真っ暗闇に突き落とされた気分だった。 「……って言うのは……」 「ゆうか!」 .
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