すべてを失った日

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会社の人間もいるけど、大勢で賑やかにケータリングを楽しみながら見る花火は格別なんだ。 当然のようにゆうかの家族も招待。 ゆうかと俺と海瑠は幼稚園からの同級生で、親たちもその頃から仲がいい。 高校生になった今でも家族ぐるみの付き合いが続いている。 それにゆうかが俺と海瑠の初恋の人だということは両親も知っている。 その想いが今も続いていることを知っているかは定かじゃないけど。 いいかげん俺達も高校生だし、いつまでも親と一緒じゃなくてもいいだろう。 なんてちょっと大人ぶってみたい年頃で。 校長の話そっちのけで花火大会の予定を3人で話し合った。 .
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