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ゆうかについて病院についたけど、処置室の前で締め出された。
張り詰めた空気と消毒の匂い。
意味のわからない医療用語がほんの少し耳に入る以外、静まり返ったロビーに1人。
じっとしていられなくて処置室の前をうろうろ。
「分娩室前のパパみたいじゃない」
「え?」
聞き覚えのある声に顔を上げると、ここ佐伯総合病院副院長の娘で、俺と海里の幼馴染が立っていた。
「ゆきな、こんなところで何してるんだよ」
「それはこっちのセリフ。ちょっと落ち着いて座ったら。パパ達が診てるんだから大丈夫よ」
そりゃ佐伯先生のことは信頼しているし、万が一なんて思ってはいないけど。
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