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朝から変だ変だとは思っていたけど、きっと母さんは何か俺に隠している。
隠し事なんて出来る人じゃないのに。
もしかして、今朝わざとゆうかを家に呼んでいたんじゃないかとさえ思えてきた。
俺の初恋はとっくに終わったっていうのに。
母さんはまだ俺がゆうかのことを好きだと思っているらしい。
「そんなのいないよ」
『無理しなくていいのよ』
「いや、姫華とはこのまま話を進めるよ」
『いいの?』
「あぁ、もう決めたから」
これ以上話していても埒が明かない。
早々に電話を切って、シャワーを浴びにバスルームに逃げ込んだ。
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