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姫華は俺たちのどちらかと結婚したいなんてもくろんでいる、その辺の女たちとは違うんだから。
それに、どう見ても海瑠のことがちょっと苦手みたいだし。
何気に海瑠も彼女がいるって聞いた。
「うちも藤堂家の双子なら、どちらでも申し分ないと思っていたんだけどね」
いつの間にか乱入してきた神宮寺社長が俺の肩を叩く。
「パパまで……」
そっちもかよ。
ハチ公が聞いたら怒るだろ。
もちろん姫華だって。
「俺はもうちょっと色っぽい人がいいんだけど」
「私だってもう少し優しい人がいいです」
いいながら姫華が怪訝な顔をしている。
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