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「俺は一応挨拶しておかないといけない人もいるし」
「そう、ですよね」
ずっと姫華のそばにいたけど、そろそろ藤堂家の長男として役目を果たさないと。
姫華もそろそろあいつのところに返してやりたいし。
「海瑠、頼んだぞ」
「あぁ、ちゃんと届けるよ」
「ありがとうございました」
「こちらこそ、今までありがとう」
出来るならハグしたいところだけど、そうもいかないから感謝を込めて最後の握手。
海瑠と共に会場を出る姫華を見送った。
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