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ようやくゆうかと気持ちが通じ合ったのはいいけど、まだ姫華をあいつに返すって約束が残っている。
きっと姫華は自分のことよりも、俺のことを心配しながら待っていることだろう。
もしかしたら姫華よりもハチ公の方が心配しているかもしれないが。
俺だって約束を破ろうなんて考えていない。
ハチ公はいいとして、姫華の幸せを誰よりも願っているんだから。
翌日、姫華にどう報告しようかと考えながら車を走らせた。
きっと自分のことのように喜んでくれるだろう。
ゆうかと仲がいいらしいから尚更。
ちょっと緊張する。
考えが纏まらないまま姫華の家に到着し、インターホンを押すと当然だけど姫華の母親が出て来てくれた。
全てわかっているような微笑に安心感を得る。
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