続きの始まりの日

21/33
前へ
/35ページ
次へ
「いい顔になったな」 「え?」 「やっと男として一皮剥けたんじゃないか」 それはようやく藤堂家の家訓に立ち向かったことへの賞賛の言葉。 ライバルが海瑠じゃなかったら違っただろうけど、あいつが相手じゃそうもいかないとわかっていたはず。 「おかげさまで」 これで少しは親孝行出来たんだろうか。 「これで海里に会社を任せられるな」 「伯父さん、それはちょっと早いんじゃないですか」 親父の兄で社長でもある雅樹が俺の肩を叩く。 .
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

697人が本棚に入れています
本棚に追加