続きの始まりの日

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「なんだか夢を見てるみたい」 「夢なら……」 抱きしめる腕を緩めて、顔を上げたゆうかにそっと口付けた。 「これも夢でいい?」 「ううん、夢じゃいや」 俺の首に両手を回したゆうかを引き寄せてもう1度、今度は今まで我慢していた想いを込めて。 「苦し……」 ゆうかに肩を叩かれて唇を離したら、涙目で苦しそうに肩で息をしているから、またそんな姿も愛しくて。 「今日は帰さなくていい?」 答えをゆうかに委ねるのはやっぱりずるいかな。 決められないって目で訴えてくるのも当然。 .
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