続きの始まりの日

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どうせこの人たちの思惑通りにことが運んでいるということなんだろうけど。 ある意味期待を裏切らなくてよかった。 「おはようございます。今日は姫華さんをお借りします」 「藤堂さん、おはようございます。ちょっと待ってて、姫華すぐに呼んでくるから」 玄関に現れたのは、俺がプレゼントしたドレスを着てはにかむ姫華とハチ公。 やっぱりいたか。 どれだけ心配性なんだよ。 「おはようございます」 「おはよう、姫華。ハチ公も朝からご苦労様」 「だからハチ公じゃないっつってんだろ」 もう慣れたのか、諦めたのか、口調は悪いが笑っている。 .
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