続きの始まりの日

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親父さんの顔がチラつくよな。 「俺が決めていいなら、帰さない」 明日親父さんに殴られる覚悟なら出来ている。 いや、その前に電話でもいれておくか。 その上で殴られるなら仕方がない。 「でも……」 「いや?」 いつになく恥じらいを見せる姿がたまらなく可愛くて、つい意地悪な言い方をしてしまう。 俺ってこんな性格していたんだな。 絶対にいやって言わないってどこから来るのかわからないこの自信。 間違いなくこれは親父譲りというか、藤堂家の血に間違いない。 案の定赤い顔で小さく首を振るゆうかを思わず抱きしめた。 .
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