続きの始まりの日

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俺の表情になんとなく感じ取るものがあったのだろう。 相変わらずこいつは感が鋭いからな。 だけどこうやってじゃれるのも今日で最後。 「じゃあ、行こうか」 「はい」 「俺もすぐ行くから」 「うん」 ハチ公に見送られてパティー会場へ向けて走り出した。 いつもならよく喋る姫華が、今日はやけに静かで。 気になってますって顔に書いてあるのに聞かないのは、もしかして俺が振られたかもなんて思っていたりして。 それならそれでもいいんだけど。 .
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