教室で…

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「みんな おはよう!」 三人が見えたので 愛里は元気に あいさつした 「祐吾 おはよう!」 (あぁー!祐吾!今日もステキだわぁ!) 祐吾は いつものように ポーカーフェイスだ (祐吾 かっこいいわ!お付き合いしてるのに  まだドキドキしてるっ!) 「愛里 おはよう」 (あぁー!祐吾におはようといってもらえたわ! うれしぃーーー!) 「この前はありがとう すごく楽しかったよ」 「ううん 私も楽しかったもの おあいこよ」 (あぁー!祐吾のにおい たまらないわぁー!) 愛里は ちょっと変態だった しかし なんとなく 理解はできる 種嶋が 話しかけてきた 「結城さん この前はどうも」 種嶋は 顔を赤くして お礼をいってくれた 「ううん いいの!さやかとは どぉ?」 愛里は 種嶋を覗き込むようにしていった 「はぁ まぁ なんとか」 「うん!よかったね!」 愛里は 両手をあわせ 拝むようにして 喜んだ (種嶋君 はずかしそう 顔 赤いよっ!) 「サヤカは どんな感じ?」 愛里は 興味津々の顔で聞いた 「今までよりは 近いかなって」 種嶋は 顔をさらに赤くして 頭をかいて 照れた 愛里は 種嶋のわき腹を ひじで突っついてた 「愛里さん!本当に!ありがとうございました!!」 種嶋は 90度角で お辞儀をした クラスのみんなが 固まった 種嶋は 学校内でも 一、二を争う ワルだったからだ しかし 最近は学校内で なにかを仕出かすことはなかった サヤカが 制止していたのだ あまりにも目に余る悪態をつく 昔からの知り合いの種嶋に  カツを入れた 種嶋は サヤカに 感謝した 悪行をすることはなくなった そして サヤカに 惚れたのだ あまりに もぎこちないふたりを見て  愛里が その橋渡しをした という経緯である しかし それを知るのは  愛里 サヤカ 種嶋 祐吾の四人だけである 見るからにワルそうな種嶋が  さやかに ヘコヘコ頭を下げているのだ 『愛里って本当は怖い人?』と  思われても仕方のない状況であった (えー!なになに!どうしてぇー!) 「種嶋君 やめてよ はずかしいわ」 種嶋と愛里のやり取りを みんなが注目している (結城さんに頭を下げてるわ 結城さんって本当は怖い人なの?) と いうような ヒソヒソ声が聞こえた 「結城さんには 感謝してます!ありがとうございました!!」 「もうよくわかったから いいって サヤカ やめさせてよ」
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