戦慄!!

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(え?なに?今のぴっきーん!て   今のなに?どーして?どーしてみんな固まってるの?) 『カラン、コッコッコッコッ……カカカン コッ』 祐吾の手から 鉛筆が解き放たれ  机から床に 転げ落ちた 祐吾は 拾おうとはしなかった 愛里は なにがなんだか わからなかった (なにがどうして どうなったっていうのぉーーー!) そう 愛里のひとことが クラス中を凍らせたのだ そして 愛里の表情が いでたちが  あまりにも 恐ろしかったのだ 愛里は 普段はおとなしく どちらかというと  かわいい顔立ちだ しかし 種嶋がしつこいせいで 無表情になり  愛里の 言葉使いもあわせて  クラス中を凍らせてしまったのだ 愛里には それを知ることはできなかった 愛里は 無意識だったからだ 「サヤカ みんな どーしたの?」 サヤカも固まっていたのだが 愛里の言葉で  我に返ったようだ 「ああ愛里 たぶんみんなも それにあたいも   あんたの顔と雰囲気と言葉で 凍りついたみたいだわ」 サヤカの 唇が震えている 「えーーーーっ!なんでっ!どーしてーーっ!!  わたし なんにもしてないよぉー!!」 「いや愛里 あんたの無表情 始めてみたけどよ   あたいも 今までにない 戦慄を味わったよ   なんていうかこう こいつはヤバいぞっ!   みたいな感じ…ヒィッ」 サヤカは 思わず しゃっくりのような変な声が出た 愛里と 向き合って話すことが 辛かったのだ 「だって!わたし何にもしてないじゃん!」 愛里は 少し怒ったようにして 聞いた 「そうだよ なんにもしてない無表情な顔と言葉に   みんな凍りついたんだよ…ァァ…」
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