戦慄!!

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サヤカは 泣き出してしまった 声を震わせながらも 愛里に言った 「何事にも動じない祐吾ですら 固まってるじゃん  ありえねーよ…ゥゥ…」 (そんな 私の無表情って そんなに怖いのぉー!  あぁ!やだぁ!祐吾に嫌われちゃうー!) 「愛里を 困らせることはもうしないと誓うから   あんな顔は見せないでくれよ   頼むよぉーアアァーーーン!!」 サヤカは 大声で泣き出してしまった 「うん わかったよ…」 愛里は 何がなんだかわからないうちに   サヤカに諭されて そして 泣かせてしまった そのサヤカは 全身を震わせ  声をひそめて 泣き続けている この日のこのクラスは 一日中 教室が真冬のように   寒かったという (サヤカが あのサヤカが 恐怖したって   わたし どうすればいいのぉー!) 愛里は この日 自分の居場所を見つけられなかった
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