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「存在しないって……」
「はい。私は、バイオテクノロジーから生まれた人型生命体。
お母さんと言えるものがあるなら、スーパーコンピューターですかね。」
「スーパーコンピューターが……お母さん………?」
「はい。
それと、あなたの描いたイラストが元になり、私が生まれました。」
「あっ!?」
彼女の顔を再度確認する。
あの時描いたイラストは、ウェーブがかった栗色のロングヘアに日本人がかった容姿。
年齢は異なるものの、それ以外は共通点が全く一緒であった。
「えっ。じゃあ……君は僕のイラストから生まれたの?」
「そういう事になりますね。
あっ。年齢の設定は変えてます。
あなたが犯罪者にならない様にって…。」
「あはは……確かに……
イラストの設定は、10歳くらいだったからなぁーって!
うぉぉぉ!!
これは夢だ!目を覚ませ!!」
と壁に頭を打ち付けるも目がさめる気配がない。
額からたらりと血が垂れてくる。
「あっ!?あなた!!やめてくださーい!!!」
「ヘブシッ!!!」
頭を打ち付ける俺に慌てた彼女が俺の頭を鷲掴み。
そのまま、壁へと打ち付ける。
目の前がぐにゃりを歪み、そのまま意識を失ってしまった。
「あぁ!?あなた!しっかり!
あなたぁー!!」
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