二章バイオロイドと一億円の使い道

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「あれ?いつの間にベッドで?」 気がつけば、俺はバスローブに着替え、ベッドに横たわっていた。 「んー。夢か。 そうだよな!いきなり嫁ができるとか………夢以外のなにものでもない。 欲求不満なのかな……。俺。」 と、苦笑いをし、ベッドから立ち上がると冷蔵庫から、野菜ジュースを取り出し一気飲み。 起きたら直ぐに野菜ジュースは、俺の習慣だ。 「ぷはぁ。さて…… 今日は久しぶりの休みだし。 何処か出かけ……ん?」 ふと、バスルームよりシャワーが流れている音がする。 〝あれ?俺……お湯出しっ放しだったか?〟 そう思い、バスルームに近づくと、元栓を閉める音と共にシャワーの音がやみ、中からバスタオル一枚のの彼女が出てきた。 「えっ!?」 「あなた!良かった。 目を覚ましたのね。」 「ゆっ!夢じゃなかったの!?」 「夢? うふふ。夢じゃないわ。」 そう言いながら、彼女はゆっくり俺に近づいてきた。 「えっ……。」 そして、はらりとはだけるバスタオル。 俺は愕然とした。 「お……お前……股間にぶら下げているものは………」 「うふふ。あなたにもあるでしょ?」 その凶悪な物体に俺は真っ青に青ざめ、腰を抜かした。 それは、嫁にあってはならないもの。 背筋に悪寒が走り、四つん這いになり逃げようとする。 「おっ!?俺にその趣味わぁぁぁ!!」 「うふふ。さぁ夜伽の時間ですよ。 さぁ!いざ行かん!花園へ!」 「アーッ!!!」 そこで、目が覚めた。
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