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「えぇっと」
……。
ひかりさんは、少し頭を下げる。
私が必要なの?
ガサガサだった私の心に少しだけ水が注がれた気がした。
お金なんて関係ない。
ここのお料理が食べ放題も魅力的……。
「あの。
私、月末は、仕事が終わるのも遅くて……
ちゃんとお手伝いできないと思うんですが……」
「なんとか二人で回せないこともないし、
できる時間だけでも十分ありがたいの。
お願いしてもいいかな?」
ひかりさんは、じーっと私の顔を見つめて、答えを待ってる。
どうせ、仕事が早く終わっても、
会いたい人も、待っている人もいない。
ハイって頷こうと思ったところで、森川くんが横から口を出してきた。
「こいつに拒否権ないから、オッケーってことで」
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