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正己さんのお店に顔を出すようになって数日。
本業の仕事が終わってからだから、
そう長い時間お手伝いできるわけでもないのに、
正己さんもひかりさんもすごく喜んでくれる。
何より、毎回出してくれるお料理がすごく美味しくて、
お店に顔を出すのがだんだん楽しみになっていった。
一人で家にいるよりも、何かをしていた方が気が紛れるのも確かで、
鳴らない携帯電話を見ながらため息をつくこともなくなった。
もしかしたら森川くんは、
私のことを思って私をあそこに連れて行ってくれたのかもしれないと一瞬思ったけど、
森川くんは、相変わらず、すごく傲慢で自分勝手。
そんなワケないか……。
ただ、あのお店に行って、私が救われたのは確かだった。
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