212人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
「……優奈ちゃん、時間あるの……?」
「そうなんです。
以前だったら、仕事が休みの日は、家でひたすら寝て、掃除をして、料理を作って」
その後、誰かが家に来て……
誰かの腕の中で夜を明かした。
そんな週末を過ごしていたのだけど、
今は、部屋を片付ける理由も、
料理を作る理由も見つからない……。
「だったら、達己くんとどっか出掛けてきたら?」
「な、何、言ってるんですか。
森川くんとは、本当に、ただの同期で、
全く、そういう気はないです」
「なーんだ。残念。
達己くん、今まで月数回しか顔出さなかったのに、
今週はよく来るなって思ってたんだけどな」
最初のコメントを投稿しよう!