ありえない同期(続き)

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「な、痴話喧嘩なら外でやってよ。 そこでやられると邪魔」 あ……。 私たちが入口を塞いでいるせいで 入れない女性が2人、ドアの外に立っていた。 「あ。すみません。どうぞ」 私は、横によけて、女性客二人を中へ促した。 改めて、店を見回すと、 どうやら、お料理にも力を入れているバーなのかな。 カウンターの中の男性と、 フロアには、ウエイトレスのような女性が一人。 店内の席はほとんどが埋まっていて、 確かに忙しそうだった。 「達己。ヒマなら手伝え」 「俺、腹減ったんだけど……」 「ちょっと落ち着いたら、食わしてやるよ。 そこのお嬢さんは、ちょっと座ってて。 端っこでいい?」
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