ありえない同期(続き)

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「なんにも聞かされてないの? 兄弟よ。達己くんは、正己の弟。 そこでフライパン振ってるのが、マスターの森川正己。 で、私は正己の嫁の、ひかり。 よろしくね」 「あ。やっぱり。そうなんですね……」 カウンターの中のイケメン男性は、森川くんのお兄さんで、 このキレイな女の人が、義理のお姉さんってことか……。 改めて観察すると、 さっき乱交だなんて言って 申し訳ないほど、ステキなお店……。 「最近、ちょっと雑誌の片隅に載せてもらったら、 お客さんが増えてね。 アルバイトでも、雇おうと思ってたところなの。 ええと、お名前聞いてもいい?」 「あ。田口優奈です。 森川、、達己くんとは、同じ職場のただの同期で……」 全然仲良くもなく、むしろ大嫌いで。 今日は、なんだか騙されて、ここに来て、 強引に、手伝えなんて言われましたが……。 とは口には出せない。
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