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え……やり直す?
もう一度、あの関係に戻るということ?
ますます緊張が走る。
だけど、ここは会社だ。
この間みたいなことには、ならないはずだ。
私は小さく息を吐き出し、はっきりと口にした。
「違います。ただ謝りたくて……」
「……そっか。それは、残念」
「え?」
服部さんの無表情だった瞳が、少しだけ細められて、
少しだけ口角を上げて、小さく微笑む。
「俺は、やっぱ、あの関係いいなと思ったんだけどな」
「あ、あの……。私……」
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