縋り付く勇気(続き)

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私が、そっと手を伸ばそうとすると、 森川くんは私の腕を掴んで、自分の体に巻きつけるように促した。 私を抱いている腕にギュッと力を入れ、再び体を密着させたあと、耳元で囁く。 「ここまでにしとく……」 「え……?だって、まだ……」 森川くんは、何もしてない。 これで、終わりなの……? 確かに、私の体は満たされたけど、私だけじゃ、嫌だ……。 「俺は、いいよ……」 「え、ヤダよ……。 ……森川くんが……」 欲しいよ。 って言いたかったのに…… 私の口は森川くんのキスで塞がれた。
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