いちごのそーだ

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「ゲームじゃないですよ」  目の前の聡太くんの唇が、ハッキリとそう動いた。  そして、その唇が口角を上げる。 「俺、オネエサン好きです」  言った瞬間、唇が重なった。  人間、本当に驚いた時は、本当の本当にカチコチに固まるんだな。 って、文句なしでそう思った。  優しく触れた唇。  私を抱き締めている腕の力と、重さ。  そして息づかい。  ああ、この子は男の子ではなかった。  ちゃんとした男だったんだって……。  その時初めて気付いた。
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