いちごのそーだ

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********** 「それって贅沢な悩みよ。顔ヨシ、頭ヨシ、性格だって悪くない」  そう言いながら化粧室の鏡を覗き込み、入念に化粧崩れをチェックするのは同僚の秋恵。 「ただちょっと年下ってだけでしょ、我慢しなさい」  分かってる。  そんな事、秋恵に言われなくたって充分分かっている。  けど。 「……ちょっとじゃない」  ボソッと呟いたその言葉に秋恵が振り返った。 「だったらやめなよ。別れな。私最初に言ったよね?やめなって」  それを言われると、黙るしかない。  『8つも年下なんてやめなよ。29歳の女にはリスクが高過ぎる』 って、確かに秋恵はハッキリとそう言っていた。 **********
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