[完]いちごのそーだ

いちごのそーだ

　終電逃して、タクシー代もなく、勿論何処かに泊まるお金なんてあるはずもなく。

「ねーちゃんチ行こ」

って弟の安易な思い付きでこの2人、2駅分も歩いてココまで来たらしい。

　その間に自分は酔いが回ってぐでんぐでん。

　普通歩いてたら醒めてくもんなんじゃないかと思うけど。

　我弟ながら、ホント馬鹿。

　でもこれが、私と彼との出逢い。

　悔しいけど、このバカな弟が、私達のキューピット……だったりする。