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第1章 「 あ、人違い? 」……(瑞穂の春休み)
わたしは、
この春から、
高校生。
入学式まであと数日。
名前は塚越瑞穂。
今は春休みで、
地域の音楽ホールで開かれたコンサートに来ていた。
大学生のアマチュアバンドが出演していて、
ラストに登場したバンド「紫音」は、
来場者皆のお目当てらしい。
すごい盛り上がりで、びっくり。
一緒に来た萌も、
実のところ、
この「紫音」が目的だという。
わたしは、
萌があまりにも一生懸命に、
“オッカケ”しているものだから、
それなら、
と、
気軽に付き合っただけだったのに…まさか、
ここから意外な展開がなされるなんて、
誰が想像したかしら。
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